江戸末期には町火消しは
火消しの帰りに、この勇壮な裏地を表にして
民衆から拍手喝采をあびて帰ることを無常の喜び、生きがいとしておりました
この派手な裏地を見せる行為は
火事の現場に一番に「纏まとい」を上げた組にだけ許されるアクションです。
つまり、ヒーローにのみ許された特権!
当時の江戸幕府は男が派手な着物を着る行為は
戦国時代の傾奇者(かぶきもの・前田慶次のような)のような
奇抜な振る舞いをする者が増えるとして監視の対象としておりました。
そのため、男物の派手な柄生地は裏地に使われるようになったのです。
ただし、先に述べた「一番まとい」にのみ
この派手な裏地を表にして凱旋する行為を黙認したのです。
男の羽織裏には伝説とロマンがあります!! |